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中国恒大、流動性逼迫やクロスデフォルト警告 アドバイザー起用

[香港/上海 14日 ロイター] - 中国の不動産開発大手、中国恒大集団は14日、香港証券取引所への声明で、同社の債務を巡る懸念が原因で今月も不動産販売の大幅な減少が続き、流動性やキャッシュフローが一段と悪化する可能性が高いとの見通しを示した。

 9月14日、中国の不動産開発大手、中国恒大集団は、同社の債務を巡る懸念が原因で今月も不動産販売の大幅な減少が続き、流動性やキャッシュフローが一段と悪化する可能性が高いとの見通しを示した。写真は深センの中国恒大集団の本社を訪れ、金融商品の償還やその他債権の返済を求める人々。13日撮影(2021年 ロイター/David Kirton)

また、子会社2社が第3者の発行した9億3400万元(1億4500万ドル)相当の理財商品の保証義務を履行できなかったとし、一つの債務がデフォルト(債務不履行)となった場合に他の債務もデフォルトとみなされる「クロスデフォルト」につながる恐れがあると警告。グループの事業や財務などに重大な悪影響をもたらす可能性があるとした。

香港市場で中国恒大の株価は急落。社債は激しい値動きとなり、上海証券取引所は同社の上場債券の取引を一時停止した。

中国恒大は財務アドバイザーを起用したことも明らかにした。再編計画が加速される可能性がある。

フーリハン・ローキー(中国)とアドミラルティ・ハーバー・キャピタルが中国恒大の資本構造や流動性を評価し、流動性の問題解消に向けて解決策を模索した上で、早期に全利害関係者にとって最適な解決策を見いだす見通しという。

信用分析を手掛けるReorg社のディストレスト債アナリスト、ジェームズ・シー氏は「中国恒大の発表は、再編の第1段階を示唆している。通常は利払いの履行遅延や見送り、もしくはヘアカット(元本削減)を付けた遅延が行われる」と説明。再編に失敗した場合のみ、清算が行われることになると語った。

中国恒大は、一部資産の売却について買い手候補と協議を行っていることも明らかにしたが、現時点で「著しい進展」はないと説明した。

1兆9700億元(3050億ドル)の負債を抱える中国恒大を巡っては、債務不履行に陥り中国の金融システムをリスクにさらすのではないかと懸念されている。

同社は「メディアによるネガティブな報道」が原因で投資家の信頼が低下し、9月の不動産販売が一段と落ち込むと主張した。

前出のReorgのシー氏は、中国恒大の債券などの下落について、デフォルトになれば改めて売られるだろうが、リスクはほぼ織り込み済みで市場全体への波及は限定的と指摘。より大きなリスクは社会的なものだろうと述べた。

深センにある中国恒大集団の本社には13日、金融商品の償還やその他債権の返済を求めて大勢の投資家が押し掛け、現場は一時、騒然となった。

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