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ステーブルコイン「テザー」、裏付け資産に中国恒大のCP含まず

実態のある資産に裏打ちされた暗号資産(仮想通貨)である「ステーブルコイン」で世界最大の「テザー」を発行するテザー社は声明を出し、債務問題を抱える中国恒大集団発行のコマーシャルペーパー(CP)や証券を裏付け資産として保有していないと表明した。写真は8月25日、香港で撮影(2021年 ロイター/Tyrone Siu)

[香港 16日 ロイター] - 実態のある資産に裏打ちされた暗号資産(仮想通貨)である「ステーブルコイン」で世界最大の「テザー」を発行するテザー社は声明を出し、債務問題を抱える中国恒大集団発行のコマーシャルペーパー(CP)や証券を裏付け資産として保有していないと表明した。

テザーは恒大集団が発行したCPや社債、証券を保有したことは一度もないとし、現在保有するCPの大半は「A─2」以上の発行体格付けを持つと説明した。

規制当局はステーブルコインに一段と注目し始めており、金融市場が逼迫した場合にテザーの流動性に与える影響について懸念する声も専門家から出ている。ステーブルコインの価格はドルなどに連動している。

テザーの6月末時点の時価総額628億ドルのうち、約半分はCPと譲渡性預金(CD)に裏付けられていた。

恒大による当局への提出資料によると、主要子会社は20年末時点で2057億元(320億ドル)相当のCPを発行済みだった。

主要子会社である中国恒大地産集団は16日、債券の格下げを受け、上海上場債券の取引を1日停止することを申請。市場参加者はデフォルト(債務不履行)と債務再編の可能性が高まっているとの見方を示した。

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