June 10, 2019 / 2:46 AM / 7 days ago

中国5月輸出は前年比+1.1% 予想外のプラス 輸入は-8.5%

[北京 10日 ロイター] - 中国税関総署が発表した5月の貿易統計によると、輸出は前年同月比1.1%増と、米国の関税引き上げにもかかわらず、予想の3.8%減に反して増加した。

 6月10日、中国税関総署が発表した5月の貿易統計によると、輸出は前年同月比1.1%増と、米国の関税引き上げにもかかわらず、予想の3.8%減に反して増加した。写真は3月江蘇省の港で撮影(2019年 ロイター)

ただ輸入は前年比8.5%減と予想(3.8%減)以上に落ち込み、2016年7月以来約3年ぶりの大幅な減少率を記録。内需の弱さが改めて示された。当局の追加刺激策につながる可能性がある。

一部のアナリストは、トランプ米大統領が3000億ドル相当の中国製品に課すと警告した新たな関税を回避するために輸出業者が米国向け出荷を急いだ可能性があるとみている。

ノムラのエコノミストは、顧客向けノートで「輸出の伸びは米国向けの前倒しが続いて6月もプラスを維持する見込みだが、関税が適用されると見通しの第3・四半期には落ち込むとみられる」と指摘。「このため、中国は金融市場と経済の安定化に向け刺激策を強化する可能性が高い」とした。

また、4月の増値税(付加価値税)引き下げに関連した経済のゆがみも緩和された可能性があり、輸出の伸びに寄与したとの見方を示した。

中国は以前ほど輸出に依存していないものの、輸出は依然として国内総生産(GDP)の20%近くを占めている。

5月には中国が構造改革に関する約束を破ったと米政府が非難したことから米中の貿易摩擦が急激にエスカレートした。

トランプ大統領は5月10日に2000億ドル相当の中国製品に対する輸入関税を最大25%に引き上げ、その後、残りの3000億ドル相当の中国製品にも追加関税を適用すると警告した。

トランプ氏は今月下旬の20カ国・地域(G20)首脳会議の際に中国の習近平国家主席と会談する見通しだとしているが、キャピタル・エコノミクスなどのアナリストは、米中の言葉の応酬が激しくなって以降、両国が長期的な通商合意に至る可能性が低下しているとみている。

5月の貿易収支は416億5000万ドルの黒字。予想は205億ドルの黒字だった。

4月は輸出が2.7%減、輸入が4%増、貿易収支が138億3000万ドルだった。

対米貿易黒字は4月の210億1000万ドルから268億9000万ドルに増加し、4カ月ぶりの高水準となった。

対米輸出は4.2%減と4月の13.2%減からマイナス幅が縮小した。米国からの輸入は26.8%減少した。

1─5月の全体の輸出は0.4%増。輸入は3.7%減。

<追加刺激策>

貿易面で圧力が強まる中、アナリストらは、中国が経済成長を促進するため数カ月のうちに追加刺激策を講じるとみている。

また市場では、米国の関税引き上げによる影響を相殺するために当局がどの程度の元安を容認するかも注目されている。

人民元CNY=CFXSは5月初めに貿易摩擦が激化して以降、対ドルで3%近く下落しており、注目される支持線に近づいている。

アナリストらは、2015年のような突然の切り下げは見込んでいないものの、貿易戦争が長引けば、一段の元安は避けられないとの見方もある。

また、本格的な貿易戦争となった場合、特に米連邦準備理事会(FRB)が先に金融政策を緩和すれば、中国は政策金利を引き下げる可能性があると予想するアナリストが増えている。

*内容を追加しました。

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