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中国、1─2月指標は全般に経済の好調示す 不動産など懸念材料も
2017年3月14日 / 02:56 / 8ヶ月後

中国、1─2月指標は全般に経済の好調示す 不動産など懸念材料も

[北京 14日 ロイター] - 中国国家統計局(NBS)が14日発表した一連の指標は強い内容となり、銀行融資の伸びや政府のインフラ支出、民間投資を背景に中国経済が2017年に好調なスタートを切ったことが示された。

 3月14日、中国国家統計局(NBS)が1発表した1─2月の経済指標は鉱工業生産が前年比6.3%増、固定資産投資が8.9%増となり、ともに市場予想を上回った写真は河北省の製鉄工場。2月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

好調な経済は、多額の債務がもたらすリスクへの対応に軸足を移す中国の政策当局者にとって歓迎すべきニュースだ。しかし、中国人民銀行(中央銀行)が信用引き締めに動く中、輸出も米国の保護貿易主義に直面する見込みとなっており、エコノミストらはこのペースがどの程度持続可能か確信が持てないでいる。

1─2月の経済指標は鉱工業生産が前年比6.3%増、固定資産投資が8.9%増となり、ともに市場予想を上回った。

ロイターがまとめたアナリスト予想は鉱工業生産が6.2%増、固定資産投資が8.2%増だった。

鉱工業生産は、国内外の需要改善を背景に昨年12月の6.0%増から伸びが加速した。

固定資産投資の伸びも2016年1─12月(8.1%増)から加速した。

民間投資は6.7%増で、こちらも昨年の3.2%増から伸びが加速。民間企業の投資意欲が改善していることを示した。

コメルツ銀行(シンガポール)のエコノミスト、周浩氏は「きょうのデータは主にインフラ支出と不動産セクターの回復が主因のようだ」と指摘した。

OCBCのエコノミストは先週、リサーチノートで、中国の第1・四半期国内総生産(GDP)伸び率が前年比7%と前期の6.8%から加速する可能性があるとの見方を示した。

しかし、OCBCや他の多くの中国ウォッチャーは、昨年の景気刺激策の効果が薄れるに伴い、今春から成長率が減速し始めるとみている。

キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「この強さは投資の急速な伸びに大きく依存しており、当局による今年の財政・金融政策スタンスがそれほど景気刺激的ではなくなるという明確なシグナルを踏まえると持続するのは難しい」と指摘した。

<懸念される分野>

指標は全般的に底堅い成長を示唆する内容となったものの、アナリストは懸念される2つの分野を指摘している。

不動産データはまちまちの内容となり、一部では同セクターが再び過熱しつつある兆候ではないかとの見方が出ている。

1─2月の不動産販売(床面積ベース)は前年同期比25.1%と急増。7年ぶりの大幅な伸びを記録した2016年通年の伸び率(22.5%)を上回ったほか、昨年12月の伸び率である11.8%と比べても大幅増となった。

一方、1─2月の中国不動産投資は前年比8.9%増とロイターが算出した12月単月の伸び率11.1%から鈍化したものの、わずかな減速にとどまった。

1─2月の小売売上高も前年比9.5増と12月の10.9%増やアナリスト予想(10.5%増)を大幅に下回り、約2年ぶりの低い伸びとなった。

*内容を追加します。

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