[香港 22日 ロイター] - 中国の小売大手、蘇寧雲商集団(002024.SZ)は今週、「粉ミルク保険」の販売を開始したと明らかにした。保険契約を扱う中国平安保険(601318.SS)(2318.HK)によると、この種類の保険は国内で初めてだという。
同国では2008年に、メラミンが混入した粉ミルクを飲んだ乳幼児6人が死亡する事件があった。
粉ミルク保険では、蘇寧雲商の通販子会社である紅孩子(レッドベビー)のサイトか店舗で購入した粉ミルク缶が回収された場合、1缶につき2000元(325ドル)が支払われる。保険金の上限は10万元。
蘇寧雲商は電子メールで「近年、中国の粉ミルク市場は混乱をきたしており、乳幼児を中心とする子どもの食品の安全性に神経をとがらせる家庭が増えていることは認識している」と説明した。同社は最大で4万缶分、粉ミルク購入者に保険契約を無料でつけるという。契約はインターネットでも購入できる。