Reuters logo
ブログ:中国の大学入試「高考」に捧げた祈り
2017年6月9日 / 06:14 / 5ヶ月後

ブログ:中国の大学入試「高考」に捧げた祈り

[7日 Reuters] - 中国の全国大学統一入試、通称「高考(ガオカオ)」を前に、中国東部の小さな町、毛坦廠は高揚した空気に包まれていた。

 6月7日、中国の全国大学統一入試、通称「高考(ガオカオ)」を前に、中国東部の小さな町、毛坦廠は高揚した空気に包まれていた。写真は3日、子供の合格を祈る母親(2017年 ロイター/Jason Lee)

この町には、試験に向けて一日14時間生徒を勉強させる厳しい授業で有名な高級中学校(日本の高校に相当)がある。高考は通常2日間にわたって行われ、今年は7日に始まった。

授業を終え、下校する毛坦廠中学の生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

授業を終え、下校する毛坦廠中学の生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

新華社によると、今年は約940万人の生徒が受験する。受験者数は2014年からほぼ横ばいだが、1050万人が受験したピークの2010年からは減少した。

熾烈な競争が繰り広げられるこの入試は、卒業後にホワイト・カラーの職を得るチャンスであり、社会の階段を上るためのカギとみられている。

高孝受験のため毛坦廠中学を出発する生徒を見送る保護者(2017年 ロイター/Jason Lee)

高考受験のため毛坦廠中学を出発する生徒を見送る保護者(2017年 ロイター/Jason Lee)

受験生のうち、受験を経て大学に入学するのは40%程度とみられると、新華社は2017年の政府教育部の学生募集計画をもとに報じた。

だが毛坦廠中学は例外だ。同校のホームページによると、2010年以降、生徒の80─90%が大学に合格している。

自宅アパートで、クラスメートと談笑するXiang Lichengさん(左)(2017年 ロイター/Jason Lee)

自宅アパートで、クラスメートと談笑するXiang Lichengさん(左)(2017年 ロイター/Jason Lee)

「母は仕事を辞めて、私と一緒にいるためにここに来てくれた」と、2度目の高考に準備するために毛坦廠に来たXiang Lichengさん(20)は言う。

彼は、この学校で忍耐を学んだという。

深夜まで自宅で勉強する毛坦廠中学の生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

深夜まで自宅で勉強する毛坦廠中学の生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

「勉強したくない時でも、母が私のためにどれだけ苦労しているか見れば、怠けることはできない」と、Xiangさんは言う。

飲食店を経営するZhang Xunzeさん(49)は、息子をこの学校に通わせるため、3年前に毛坦廠に引っ越してきた。

毛坦廠中学の近くで飲食店を営むZhang Xunzeさんと妻(2017年 ロイター/Jason Lee)

毛坦廠中学の近くで飲食店を営むZhang Xunzeさんと妻(2017年 ロイター/Jason Lee)

「生活は退屈で、何もすることがなかった。そこでおカネを集めて、食堂を始めた」と、Zhangさんは言う。彼の店は、学校の門から歩いてすぐのところにある。

毛坦廠中学で、合格を祈り提灯を飛ばす生徒たち(2017年 ロイター/Jason Lee)

毛坦廠中学で、合格を祈り提灯を飛ばす生徒たち(2017年 ロイター/Jason Lee)

入試を前に、生徒たちはお香をたいて幸運を祈る儀式に参加した。高考への願いを書いた提灯も空に飛ばした。

放課後、公衆電話を使って電話する毛坦廠中学の生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

放課後、公衆電話を使って電話する毛坦廠中学の生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

政府の教育部は、試験会場に「生徒にとって最適の環境」を用意するよう求め、「試験中に起こりうる厳しい天候や、自然災害、病気の大流行」を防ぐ体制を取るよう促したと、新華社は伝えた。

毛坦廠中学に子供を通わせる親は、子供のため助けを惜しまない。週末には、生徒たちが列をなして、親が辛抱強く並んで届けてくれるスープを待つ光景が見られる。

自宅で母親と写真におさまるZhang Chenlinさん(2017年 ロイター/Jason Lee)

自宅で母親と写真におさまるZhang Chenlinさん(2017年 ロイター/Jason Lee)

「今一番心配なのは、試験で実力が発揮できないこと」と、Zhang Chenlinさんは言う。Zhangさんは、学校の近くの小さな部屋に母親と暮らし、2度目の受験に備えている。

毛坦廠中学の近くの自宅に戻る生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

毛坦廠中学の近くの自宅に戻る生徒(2017年 ロイター/Jason Lee)

1年に1度の大学入学試験「高考」が、今週、中国全土で3日間の日程で行われた。今年は高考が中国で再導入されてから40年にあたる。だがこの試験が本当に公平なのか、長年議論の的になってきた。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below