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中国GDP成長率、やや減速:識者はこうみる
2017年10月19日 / 04:20 / 1ヶ月後

中国GDP成長率、やや減速:識者はこうみる

[東京 19日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比6.8%増となり、予想と一致した。第2・四半期の6.9%増から減速した。第3・四半期のGDPは、前期比では1.7%増だった。市場関係者のコメントは以下の通り。

 10月19日、中国国家統計局が発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は、前年同期比6.8%増となり、予想と一致した。写真は北京で7月撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

<申万宏源証券のエコノミスト、Li Huiyong氏>

中国の第3・四半期国内総生産(GDP)は市場予想通りだった。ただ投資の伸び率が予想を大幅に下回ったということは注目に値する。特に製造業や鉱業など工業セクターにおける落ち込みが目立った。

一方、不動産セクターは政府の不動産抑制策により価格低下などがあったにもかかわらず、堅実な伸びとなった。

われわれは将来について悲観過ぎる見方も楽観過ぎる見方もしておらず、横ばいの成長率を想定。

第4・四半期のGDP成長率は6.6─6.7%と予想しており、一部地域での生産制限が比較的大きな影響を与えるとみている。来年下半期には下押し圧力が強まる可能性がある。

流動性に関しては、中国内の金融規制により比較的タイトな状態が続いており、米連邦準備理事会(FRB)によって一段とタイト化すると予想している。

また不動産市場の鈍化が予想されることも間違いなく経済成長に影響を及ぼすだろう。

<セントジョージ・バンク(シドニー)のチーフエコノミスト、ベサ・デダ氏>

底堅い結果となった。過去数四半期でみられたトレンドが継続すれば、2017年の経済成長が前年の水準を上回る可能性はおおいにある。

中国のGDPデータはまた、世界経済成長の力強い見通しをさらに強める。また小売や鉱工業生産のデータは、第4・四半期の数字が好調になるとの見方を支える内容だ。

成長率が政府目標を上回ることを踏まえると、一段の改革が実施される余地があり、これは共産党大会の開催後に発表される可能性がある。

<ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB、シンガポール)のエコノミスト、SUAN TECK KIN氏>

内訳をみれば、サービス業だと思うが、第3次産業が経済活動を押し上げている。過去数年の間、同産業が主に中国経済を押し上げてきた。

製造業は第3・四半期はそれほどよくなかった。

当局は年末までデレバレッジ政策を続けるとみられる。住宅市場の動きは抑制されると予想する。これにより、同セクターへの融資も制限される可能性がある。

今年または来年初めの利上げは、デレバレッジのメッセージの一部となることから、実施される可能性はある。

<華宝信託(上海)のエコノミスト、NIE WEN氏>

第3・四半期の国内総生産(GDP)は予想と一致した。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が予想した下期7%成長は下回った。

第3・四半期は、資金調達コストが上昇し、民間投資の重しとなった。投資全体も低迷し、今後の見通しもまだ明るいとは言えない。

3級都市・4級都市では不動産価格が値上がりしているが、不動産セクター全体は、政府の政策で抑制されている。環境保護規制が追加で導入されたため、投資もさらに制限されるだろう。

第3・四半期は人民元が上昇し、輸出にも一定の悪影響が出ている。

*内容を追加しました。

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