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中国のグリーン金融規制に抜け穴、資金の悪用可能に=米研究所

[上海 1日 ロイター] - 米エネルギー経済・財務分析研究所(IEEFA)は1日、中国のグリーンファイナンスに関する規則には抜け穴が存在し、カーボンニュートラル(炭素中立)債による調達資金を石炭火力発電所など日々の活動に使うことを可能にしているとの研究結果を発表した。

IEEFAは、国家能源投資集団や中国華能集団など国有エネルギー大手が今年発行した元建ての炭素中立債を調査。調達資金の30%が発行企業の運転資金になったとした。

IEEFAのクリスティーナ・ウン研究員は「グリーン債はエネルギー転換投資に資本を向かわせると約束しているが、国有企業が同債で調達した資金は石炭事業の安定性あるいは拡大傾向を持続するために使われる可能性がある」と指摘した。

国家能源投資と中国華能からコメントは得られていない。

中国人民銀行(中央銀行)金融政策委員会の馬駿委員は1月、2060年までに二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロにする目標を達成するために、中国はグリーン投資に100兆元(15兆7000億ドル)以上を振り向ける必要があると指摘。

今年第1・四半期の中国のグリーン債発行額は157億ドルと、米国を上回った。ただ、アナリストは政策上のさらなる支援が必要だと指摘する。

中国は当初、グリーン債と認定する際の資金使途の基準に「石炭のクリーンな利用」を入れていたが、その後に除外。しかし、ウン氏によると、調達資金の最大50%を運転資金に回すことが可能で、石炭事業で使われる可能性もあるという。

「グリーン債による調達資金は100%グリーンプロジェクトに使われる必要がある」とした。

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