[ブラジリア/サンパウロ 3日 ロイター] - ブラジルのマンデッタ保健相は3日、新型コロナウイルスの震源地とされる中国・湖北省武漢から退避する自国民の受け入れ態勢を整えるため、国家非常事態を宣言する見通しと発表した。
マンデッタ保健相は同日中にも、武漢から帰国し新型コロナウイルスに感染している可能性のあるブラジル国民を隔離するための権限を保健省に付与するよう議会に要請すると述べた。同権限および非常事態宣言は、政府が新型コロナウイルス対応に向けた資金確保への一助となる。
ブラジルのボルソナロ大統領は前日、武漢に滞在し帰国を希望するブラジル国民を退避させる意向を表明。さらに、帰国者を一定期間隔離する方針も示した。
マンデッタ保健相によると、武漢から退避を希望するブラジル国民は40人という。
ブラジルでは現時点で新型コロナウイルスの感染は確認されていないが、500人が検査中という。
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