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中国で新型肺炎の感染鈍化、WHOは慎重姿勢維持 催し中止相次ぐ

[ジュネーブ 12日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は12日、中国で新型コロナウイルスの感染拡大ペースが安定化しつつあるものの、「極めて慎重」に解釈すべきとの認識を示した。

中国国家衛生健康委員会は同日、中国本土で11日に新たに確認された新型ウイルスの感染者は2015人と、1月30日以来の低水準となった。

新型ウイルスの流行が中国国内でピークに達した可能性があるとの見方が台頭する一方、WHOのテドロス事務局長は「感染拡大はなお(増減)いずれの方向にも振れる可能性がある」と慎重姿勢を崩さなかった。

WHO緊急事態プログラム責任者のマイク・ライアン氏は、新型ウイルスの震源である湖北省以外では感染の勢いが過度に激しくなく、加速の兆しも見られないことは「良い兆候だ」と述べた。その上で「伝染病の始まり、中盤、終結を予測するのは」時期尚早と述べた。

別の専門家デール・フィッシャー氏は「新型ウイルスは他国・地域に広がり、中国国外での感染拡大が始まっている」と警鐘を鳴らし、「とりわけシンガポールでは始まったばかりだ」と指摘した。

シンガポールではこれまでに50人に感染が確認されている。

さらに、入港が許されず横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、これまでに計175人の新型ウイルス感染が確認されている。

中国本土では11日時点で、感染者総数は4万4653人、死者は1113人に達した。

WHOのテドロス事務局長は、今週中国入りしたWHO主導の専門家チームによる作業が「良好な進展」を遂げていると述べた。

企業活動や企業業績への影響は不可避とみられる。

米ボーイングBA.N幹部はこの日、新型ウイルス感染拡大による中国市場への影響で、世界の空輸貨物業界が今年拡大する公算は小さく、航空会社の業績が打撃を受ける見通しと述べた。

横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を運航するカーニバルCCL.NCCL.Lは、2020年利益に関する警告を発した。

国際イベントの開催中止も相次いでいる。

携帯電話通信の国際業界団体GSMAは、スペインのバルセロナで24─27日に開催される予定だった世界最大級のモバイル機器の展示会「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2020」を中止すると発表。新型ウイルス感染拡大を受け、複数の企業が参加を見送ったためという。

4月19日に上海で開催される予定だった自動車レースF1の中国グランプリも延期が決まった。

*内容を追加しました。

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