[上海 7日 ロイター] - 英金融大手HSBCの中国法人は7日、中国の規制当局から国外への送金を制限するように指示されておらず、資本流出に関する政策の変更も「承知していない」と明らかにした。顧客である著名投資家マーク・モビアス氏は中国にある資金を国外に持ち出せないと発言している。
モビアス氏は先週、FOXビジネスとのインタビューで、中国の資本規制のために上海のHSBCにある口座から資金を国外に引き出せないと述べた。稼いだ方法について20年分の記録提出を求めるなど、当局があらゆる種類の障壁を設けていると主張した。
HSBC中国法人は、モビアス氏の発言に関するロイターの質問に対し、個々の顧客についてコメントを控えたが、「多くの国で一般的に行われているように、商業銀行は取引を適切に処理するための業務手順や管理要件の下で業務を遂行している」と説明した。
中国国家外為管理局(SAFE)は6日、海外への資金送金に関する政策に変更はないとし、商業銀行の国境を超えたサービスを引き続き向上させていくと表明した。
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