July 6, 2018 / 4:17 AM / 4 months ago

アングル:中国の米国製品輸入業者、追加関税の打撃に備える

[上海 5日 ロイター] - 米国産ワインを輸入する上海の企業アレクサンダー・ワイン社のマネジングディレクター、アレックス・チェン氏(40歳)は、輸入関税の影響を痛感している。

 7月5日、米国産ワインを輸入する上海の企業アレクサンダー・ワイン社のマネジングディレクター、アレックス・チェン氏(40歳)は、輸入関税の影響を痛感している。写真は4月、上海のスーパーマーケットで売られる米国産オレンジ(2018年 ロイター/Aly Song)

中国が4月に30億ドル相当の米国産果物、ナッツ、ワインに輸入関税を課して以降、同社は50万ドル分の注文をキャンセルされた。チェン氏はキャンセルが「当社売上高の約4分の1になる。非常に大きい」と嘆く。

さらに中国は6日、自動車や海産物など545品目、340億ドル相当の米国製品に25%の追加関税を課す。中国で米国製品を販売している米企業や輸入業者は、こうした打撃に備えている。

チェン氏によると、費用負担を懸念している中国のバイヤーは、関税の第一弾が適用になった4月2日に注文のキャンセルを開始した。

同氏は「関税の導入で何が起きるかを見極めるため、誰もが買いを手控えている。全体として当社の事業は打撃を受けている」と語った。

米トランプ政権も6日、中国からの輸入品の関税を上乗せする制裁を発動する。中国の追加関税は、これに対する制裁だ。仮に米国と中国が見解の相違を解消できなければ、制裁の応酬で貿易戦争の開始が告げられることになる。

エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)のアナリスト、ニック・マーロ氏は「仮に米国がこうした緊張を高める措置を決断すれば、誰もが巻き込まれ、悪影響が広く波及するだろう」と述べた。

米国の企業や業界団体はトランプ大統領の対中通商政策を非難。既に中国勢との激しい競争に直面している事業が打撃を受けると主張している。

カリフォルニア州産乳製品やジョージア州産ピーナッツを中国で販売しているEQUUSグローバル・アソシエイツのリチャード・モーガン最高経営責任者(CEO)は、4月に導入された関税の影響について、顧客をつなぎ止めて市場シェアを維持するために利鞘を縮小することで吸収したと話した。

同氏は「政治ドラマが演じられている中、当社の事業は損害を被るかもしれない。早期の事態収拾を願うばかりだ」と語った。

4月と7月の関税の両方で対象となった米国産豚肉、果実、ナッツの生産者が最も強い打撃を受けそうだ。豚肉は現在、合計で71%の関税が適用される。豚肉生産業者の少なくとも1社が、事業から撤退する可能性があるとしている。

中国の複数の小売業者はロイターに米国からの輸入品について、恐らく価格を引き上げるか、国産品で代替すると説明している。

スーパーマーケットチェーン、ジェニー・ロウズの北京北東部支店でアシスタントマネジャーを務めるZhao Yanmei氏は「これらの関税が課されれば、明らかに(価格を)調整しなければならなくなる。もし顧客が調整後の価格を非常に高いと感じれば、売り上げは減少するだろう」と話した。

米国産ロブスターなどを販売しているBeiging Chaoxing Seafood Companyの販売員Gao Han氏は、同社は関税の導入前に在庫を積み上げたが、問題が続けば、値上げや仕入れ先の変更が必要になると指摘。「貿易戦争に突入すれば、われわれにできることは何もない」と話した。

(Brenda Goh、Engen Tham記者)

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