[上海 4日 ロイター] - 加入者数で世界トップの中国モバイルネットワーク事業者、中国移動(チャイナモバイル)は、香港上場株式を最大126億ドル相当買い戻す。香港証券取引所への提出文書で明らかにした。
手元資金や運転資本を活用して最大20億5000万株を買い戻す計画を進める。
同社の香港上場株は4日、この計画発表前に1.91%高の48香港ドル(6.16米ドル)と昨年11月初め以来の高値で引けた。
自社株買いは発行済み株式の約10%に相当する。買い戻した株式は消却するという。
現在の株価に基づくと、計画の規模は約126億ドル相当だが、買い戻し期間中に株価が上昇すれば、さらに拡大する可能性がある。
同社は4日、上海市場で8億4570万株を1株当たり57.58元(9.06ドル)で売却し、487億元(77億ドル)を調達したと発表した。5日に同市場に上場する。
香港上場株は4日引け時点では上海市場での新株発行価格を32%下回る。
上海市場での株式売却はオーバーアロットメントオプションが完全に行使されれば最大で560億元規模となり、リフィニティブのデータによると、中国史上5番目の大きさになる。
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