[上海 17日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は、新規株式公開(IPO)に関する新規則を17日に施行したと発表した。IPOを認可制から登録制に変更するのが柱。新規上場を促すとともに、情報開示や透明性を確保するのが狙い。
1日に規則案を公表し、意見を募集していた。
中国のIPOは基本的に当局の承認制。だが株式市場改革を進める中で、米国型の登録方式を上海の科創板(スター・マーケット)、深センの創業板(チャイネクスト)、北京証券取引所に試験的に導入していた。
新規則の施行により、登録制が上海、深セン両取引所のメーンボードにも導入される。
新制度では、IPOを希望する企業の審査は情報開示を中心に証券取引所が担い、証監会の役割は上場を国家の産業政策と合致させることにとどまる。新株の発行価格や発行株数について、当局が指図することはなくなる。
証監会は、新規則の施行によって「登録制が全ての取引所に拡大」し「中国資本市場の改革と発展における大きな節目」だと述べた。
上海、深セン両取引所は17日、上場審査手続き中の責任を負うとし、不正リスク防止策をさらに講じ、「規律ある」IPO制度を構築すると述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」