[上海 3日 ロイター] - 中国証券監督管理委員会(証監会)は一部の投資信託のファンドマネジャーに対し、投資家への償還の必要がない限り、株式を売却しないよう求めたもよう。複数の関係筋がロイターに明らかにした。
新型コロナウイルスの流行が続く中、旧正月連休明けの3日の中国株式市場は大幅安となった。
窓口指導について直接知るファンド筋によると、証監会は必要のない限り、3日に株式を売却しないよう大手投資信託会社に口頭で伝えた。今後数日の売却も控えるよう求めたという。
ある関係筋によると、この要請は2日夜にあった。
あるファンド幹部は「投資家の償還が膨らめば大きな懸念となる」とし、「そうなれば投信のファンドマネジャーは売却せざるを得ない」と語った。
中国当局はこのほかにも、新型ウイルスの拡大による金融市場への影響を抑える措置を講じている。
関係筋によると、証監会は前週末、中信証券や中国国際金融(CICC)など国内の証券各社に対し、休場明けの3日に顧客の空売りを禁止するよう口頭で指導した。[nL4N2A20UY]
また、中国人民銀行(中央銀行)は3日、公開市場操作を通じて1兆2000億元(1740億ドル)を金融市場に供給した。
*内容を追加しました。
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