March 4, 2019 / 7:35 AM / 3 months ago

焦点:中国版ナスダック「科創板」、高まる熱気にバブル警戒も

[上海 4日 ロイター] - 中国の上海証券取引所に近く創設される「科創板」は、米店頭市場ナスダックのような登録制が採用される予定で、国内では新市場を当て込んだファンドが次々に生まれている。

 3月4日、中国の上海証券取引所に近く創設される「科創板」は、米店頭市場ナスダックのような登録制が採用される予定で、国内では新市場を当て込んだファンドが次々に生まれている。写真は上海で2015年撮影(2019年 ロイター/Aly Song)

ただ、中国には取引が投機に向かいがちな文化的背景があり、熱気の高まりがバブル発生につながる恐れもある。

中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)のウェブサイトによると、科創板の上場銘柄を対象とするミューチュアルファンドの申請は、受け付け開始の最初の週だけで20件を超えており、まだ上場の意思表示が1件もない状態にもかかわらずファンド業界は強い盛り上がりをみせている。

加えて中国の投資家は成長銘柄の価値を見極める経験が乏しく、市場関係者の間では以前の創業板(ChiNext)立ち上げ時のようなバブルを警戒する声が高まっている。科創板は1日の最大出来高制限など取引規制がないことがこうした不安の高まりに拍車を掛けている。

CSRCの李超副主席は最近の記者会見で新市場への上場が見込まれる企業の質について、「厳格な基準をクリアする必要があり、相応の手続きを踏む。望めばだれでも上場できるわけではない」と釘を刺した。

科創板は習近平国家主席が昨年11月に計画を公表した。1日に取引や上場の規則が公表されたばかりだが、数カ月以内ないし数週間以内に取引が開始される見通しだ。

当局による厳しい監視の下に置かずに登録制となり、上場のタイミングも規制当局が決めるのではなく上場主体に任せる。さらには赤字企業の上場も可能で、従来の本土市場とは大きく異なる。

科創板創設の背景には、ハイテクセクターの成長を促すとともに、中国からのハイテク投資を制限しようとする米国の取り組みの影響を和らげ、さらには上海市場の競争力を強化したい中国政府の思惑があるとみられている。

上場手続きは上海証取の監視を受けるが、銀行関係者はCSRCが密かに監視態勢を取ると見込んでいる。あらゆるレベルで市場参加者が厳しい規則ではなく市場の動きや自分の判断で価格を決める体制に慣れるようにするためだ。

TFセキュリティーズのLiu Guangfu氏は、中国の投資銀行はこれまで、新規株式公開(IPO)の価格設定を政府の指針に頼り、自ら評価に当たった経験が乏しいため、新市場での引き受けは非常に荷が重いと述べた。

CMローファームのGao Honggang氏も「法律の専門家としてIPOを希望する企業に法的な意見は述べる。しかしIPO自体がうまくゆくと保証することはできない」と話した。

一方、科創板の銘柄に投資するファンドの立ち上げを計画している上海の資金運用会社Vインベストの投資マネジャー、リーガン・リー氏はもっと楽観的だ。リー氏は「市場が乱高下する可能性を消すことはできないが、投機はかならずしも悪いことではない。活気ある市場に投機は不可欠だ」と述べた。

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