[上海 18日 ロイター] - 海外勢によるストックコネクト(株式相互取引)を通じた中国株の売買動向によると、年初からの買い越し額が2022年通年の流入超過額を既に上回った。新型コロナウイルス感染を抑え込むゼロコロナ政策の転換を受けた景気回復期待が背景にある。
年初からの買い越し額は912億元(134億5000万ドル)で、22年の900億元を上回った。年初から11営業日連続で買い越しており、現時点で月間の資金流入額として過去最大を記録した。
中国政府は12月にゼロコロナ政策を緩和した。
証券取引所のデータに基づくロイターの算出によると、海外勢の買い越し額が最も大きかった銘柄は電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)で、72億元(10億6000万ドル)買い越した。
これに続いたのは中国平安保険の71億元、酒造の貴州茅台酒の64億元だった。
EFGアセットマネジメントのファンドマネジャー、デイジー・リ氏は、指数に占めるウエートの大きい銘柄を買うのは「中国の今年の景気回復に対する海外投資家の自信を示している」と分析した。
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