[上海 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は15日、1年物の中期貸出制度(MLF)を通じて資金をロールオーバーし、市場の予想通り金利を5カ月連続で2.85%に据え置いた。
金融機関に2000億元(296億8000万ドル)を供給したが、この日に同額のMLF融資が満期を迎えるため、資金供給は差し引きゼロとなった。
人民銀行は資金供給について「銀行システムの流動性を適度に潤沢にする」ことが狙いだと表明。
31人のエコノミストとアナリストを対象に実施したロイター調査では30人がMLF金利の据え置きを予想していた。
ANZの中国担当シニアストラテジストは「米連邦準備理事会(FRB)のより積極的な利上げについては、人民銀行は現状を維持した」とした上で、今年第3・四半期に預金準備率を50ベーシスポイント引き下げて金融緩和を再開するだろうと述べた。
人民銀はまた、期間7日のリバースレポで100億元を供給した。金利は2.1%で変わらず。
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