May 24, 2018 / 4:45 AM / a month ago

欧米金融機関、中国株のリサーチ拡充へ MSCI組み入れで

[香港 24日 ロイター] - MSCIエマージング・マーケット指数への中国株組み入れを控え、欧米の金融機関が中国株のリサーチ拡充を急いでいる。組み入れを追い風にトレーディング収入を強化したい考えだ。

 5月24日、MSCIエマージング・マーケット指数への中国株組み入れを控え、欧米の金融機関が中国株のリサーチ拡充を急いでいる。組み入れを追い風にトレーディング収入を強化したい考えだ。写真はMSCIのロゴ。昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

組み入れの影響については、様々な予測が出ているが、UBS(UBSG.S)によると、6月1日に始まる中国株の組み入れ第1弾では、600億ドルの資金が新たに流入する見通し。

シティグループ(C.N)の株式担当リージョナルヘッド、リチャード・ヘイズ氏は「あらゆる地域の非常に広範かつ大量の顧客からかなり強い関心が寄せられている」と指摘。同行は中国株のカバー対象を昨年の170銘柄から年内に250銘柄に増やす方針だ。中国のリサーチ・チームも6人増員する。

中国株の組み入れで流入する資金の大半は、香港─上海・深セン株相互取引を経由するとみられているが、証券取引所のデータによると、相互取引用の口座は、昨年1月の約1000件から今月には4000件以上に拡大している。

現在、中国株の時価総額は9兆ドル近いが、外国人の保有比率は2%強にとどまる。

モルガン・スタンレー(MS.N)の機関投資家向け株式部門アジア執行サービス担当トップ、ジェイソン・イエーツ氏は「MSCIへの組み入れで、中国は主流の市場になった」と指摘。同社は、中国株のカバー対象を過去3年で200銘柄以上に倍増させた。

BNPパリバ・アセット・マネジメントの大中華圏株式担当ヘッド、カロライン・ユー・マウラー氏によると、同社は中国株のカバー対象を現在の数百銘柄から長期的に500銘柄に拡大する方針だ。

JPモルガンも、大型株を中心にカバー対象を今年200銘柄以上に倍増する計画。現物株セールス・トレーディング(アジア太平洋)担当ヘッドのRyan Holsheimer氏が明らかにした。

HSBC(HSBA.L)とUBS(UBSG.S)も、チームや技術への投資を強化する計画を進めている。

UBSの中国株担当トップ、トマス・ファン氏は「現在、117人のアナリストがA株220銘柄をカバーしているが、MSCI組み入れと需要増加で、アナリストの数とカバー対象は大幅に増えるだろう」と語った。

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