[北京 5日 ロイター] - 中国の李克強首相は5日、全国人民代表大会(全人代)の政府活動報告で、感染症の拡大防止においては、今後はより個別的で精密かつ効率的な方法を駆使し、ワクチンの更新や新薬開発を進めて、国民向けの十分な供給を確保すると説明した。
感染症の抑制と、高齢者や子ども、基礎疾患保持者など重症化リスクの高い人々への医療提供を引き続き重視していく姿勢を打ち出した形だ。
中国は昨年12月、新型コロナウイルスの感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策を突然解除した後、感染が急拡大。高齢者などの治療を最優先する方針を掲げている。
また国家発展改革委員会は5日、中国が重要な医薬品を確実に生産、流通、供給する態勢を整える取り組みを継続する意向を表明。医薬品の流通と供給の面では、大手ドラッグストアチェーンとインターネットのプラットフォームがより大きな役割を担うだろうとの見方を示した。
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