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中国、港に足止めの豪州産石炭を活用 電力不足で=業界筋

石炭の供給逼迫などを受けた電力不足への対応に追われる中国が、約1年前から非公式に輸入を禁止している豪州産石炭を保税倉庫から放出する動きを見せていることが、事情に詳しいトレーダーの話で分かった。写真は、石炭生産が活発だった2010年1月15日に山西省の炭鉱で石炭をトラックに積みだす様子。(2021年 ロイター/Stringer )

[シンガポール 5日 ロイター] - 石炭の供給逼迫などを受けた電力不足への対応に追われる中国が、約1年前から非公式に輸入を禁止している豪州産石炭を保税倉庫から放出する動きを見せていることが、事情に詳しいトレーダーの話で分かった。

貿易業界幹部によると、中国政府による昨年10月の非公式な輸入禁止を受け、税関を通過していない100万トンの豪州産石炭が中国沿岸部の保税倉庫に何カ月も保管されているとみられている。

中国東部のあるトレーダーは「中国の港に足止めされている豪州産石炭の一部が先月末から放出され始めた。ただ、大部分はインドなどの市場に既に回されている」と語った。

別のトレーダーは、保税倉庫からの放出は今週始まると述べた。

国家発展改革委員会(発改委)は現時点でコメントの要請に応じていない。

中国は電力不足の緩和に向け、鉱山大手に石炭の増産を求め、電力会社に「秩序ある形」で石炭輸入を拡大するよう指示しているが、豪州からの直接的な輸入再開には踏み切っていない。

100万トンの在庫は中国の石炭輸入のわずか1日分に相当するため、保税倉庫からの放出だけでは供給不足の解消にはほとんど寄与しない見通しだ。

北京に拠点を置くトレーダーは「5年近くにわたり抑制してきた国内の石炭生産を拡大するには時間がかかるため、豪州産石炭の輸入を再開しない限り、供給不足はしばらく続くだろう」と指摘。「少なくとも第4・四半期末、場合によっては暖房シーズンが終わる2月か3月以降まで続く可能性がある」と述べた。

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