[北京 21日 ロイター] - 中国の李克強首相は21日、この夏の電力危機を回避するため電力供給の拡大を呼びかけた。
国営テレビの中国中央テレビによると、李首相は北部河北省を訪れた際、発電を強化し、先進的な石炭生産能力を活用して経済活動と市民生活を守るよう企業に呼びかけた。
中国北部は現在、気温が大幅に上昇し冷房用の電力需要が高まっている。
中国では昨年秋、国内の石炭生産の減少により数週間にわたって電力不足が続き、製造業に打撃を与えた。
中国政府はそれ以来、石炭生産を記録的な水準まで引き上げるよう指示し、発電事業者の調達支援で石炭価格に上限を設けた。
李氏は小麦畑を視察し、小麦の収穫量が昨年より多くなるとの見込みを示した。
昨年秋の大雨で今年は収穫量が少なく品質も低いのではないかと懸念されていたが、李氏は今年は豊作で、国内の需要を満たすとともに、世界の食料市場の安定にも貢献するだろうと述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」