[香港 27日 ロイター] - 27日の香港株式市場で、中国不動産開発大手、中国恒大集団が下落。前日の投資家向け会議で再建の道筋が明確にならなかったと失望が広がっている。他の不動産株も、米金利上昇による資金調達コスト上昇懸念で下落している。
前日の会議で、恒大は投資家に、半年以内に暫定的な再建案作成を目指すと表明したもよう。債権者からは会議の内容に失望したとの声が上がった。
恒大株は一時9.6%下落。直近では4%安で推移している。
米連邦準備理事会(FRB)が引き締め姿勢を改めて鮮明にしたことが不動産株の重しとなっている。
プルデンシャル・ブローカレッジは、中国の不動産開発業者は、大量の対外債務を抱えているため、FRBの引き締め姿勢は資金調達環境を一段と厳しくすると指摘した。
本土不動産銘柄では、時代中国が28.5%急落。前日終値より17.1%低い条件で増資する計画を発表した。調達資金は債務返済や運転資金に充てるという。
借り換え目的の証券発行を表明した龍光集団は16%下落。
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