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中国国有大手銀が個人預金金利引き下げ、利ざや縮小に歯止めも

中国国有大手商業銀行の一部は15日から個人向け預金金利を引き下げる。写真は100人民元札、2016年3月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[上海 15日 ロイター] - 中国国有大手商業銀行5行が15日から個人向け預金金利を引き下げた。減速する経済の下支えに向けた貸出金利引き下げに圧迫されていた利ざやが幾分改善する可能性がある。

個人向け預金金利を引き下げたのは、中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、、中国交通銀行、中国銀行。中国工商銀行は3年物定期預金金利を15ベーシスポイント(bp)、1年物と5年物は10bp引き下げた。

政府系紙の証券時報は14日に、大手国有商業銀行が15日から個人向け預金金利を引き下げると報道。普通預金と定期預金双方の金利が調整され3年物定期預金と譲渡性預金(CD)の金利が15ベーシスポイント引き下げられるとしていた。

中国人民銀行(中央銀行)は先月、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を引き下げた。

ムーディーズのアナリストは、預金金利引き下げが銀行の収益安定化、資本基盤を支えることになると指摘。

「銀行各行は、当局の企業・住宅購入者の資金調達コスト軽減要請に応じて法人向け融資や住宅ローンの金利を引き下げた。預金金利の引き下げは純利ざや縮小圧力が幾分和らぐだろう」と述べた。

一部大手銀行は先月、当局からの実体経済や不動産向けの貸し出し拡大要請に応じるため今年後半に利ざやが縮小するとの見方を示していた。

野村のエコノミストは、預金金利引き下げは一段のLPR引き下げ余地を生む可能性があると指摘した。

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