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中国の信用拡大「なお速すぎる」、政府対策に弱さ=S&P
2017年9月22日 / 08:39 / 1ヶ月前

中国の信用拡大「なお速すぎる」、政府対策に弱さ=S&P

[北京 22日 ロイター] - 格付け会社S&Pグローバル・レーティングは22日、民間債務拡大のリスクを抑制する中国政府の取り組みについて、当初予想したほど迅速な効果を発揮していないとの認識を示し、同国の信用の伸びは依然として速すぎると指摘した。

 9月22日、格付け会社S&Pグローバル・レーティングは、中国の信用の伸びは依然として早すぎるとの見解を示した。北京で20日撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

同社は21日、急速な債務増大によるリスクを理由に、中国のソブリン格付けを「AAマイナス」から「Aプラス」に引き下げた。

格下げ発表に続き、同社は中国におけるレバレッジの解消と債務削減に向けた動きは今後数年間、予想よりもかなり緩やかなペースになるとの見解を表明。一方、信用の伸びが1─2年以内にピークを打つとはみていないものの、ソブリン格付けに対するリスクは今後数年で安定化するとの見通しを示した。

同社のシニアディレクター(ソブリン格付け担当)、キム・エン・タン氏は「中国政府はデレバレッジ政策を実行する決意を強めていたが、企業セクターの信用全体は9%ポイントで変わっていない」と指摘。「今後数年で一定のデレバレッジが進むと予想するが、今年前半との比較では、はるかに緩やかなペースになる公算が大きいとの結論に達した」と述べた。

中国では、2016年の新規人民元建て融資が12兆6500億元、社会融資総量は17兆8000億元と、いずれも過去最高を記録し、民間債務の急速な積み上がりとレバレッジの拡大が顕著になっている。

タン氏は「金融リスクの安定だけでなく、金融リスク自体の縮小あるいは軽減もS&Pにとって関心事の1つだ」とし、所得に対する信用の伸びが今後数年間で大幅に鈍化し、経済も健全性を維持すれば、格上げを検討すると述べた。

中国財政省は22日の声明で、S&Pの格下げについて、「中国金融市場の資金調達構造の性格と政府支出による重大な支援と富の蓄積を無視」した「誤った決定」であると指摘。「慎重な貸し出し、政府の監督改善、信用リスク管理を通じて、金融システムの安定を維持できる」との予想を示した。

国際通貨基金(IMF)は今年8月、中国の非金融部門の債務が、昨年の国内総生産(GDP)比242%から、2022年までに約300%に上昇するとの見通しを示している。

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