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焦点:中東関与強める中国 経済的結び付き深まり方針転換

[北京 18日 ロイター] - 中国の習国家主席が19日からサウジ、イラン、エジプトを訪問する。これまで中東外交から距離を置いてきた中国だが、両地域の結び付きが深まる中で方針を転換し、中東への関与を強めようとしている。

 1月18日、中国の習国家主席が19日からサウジ、イラン、エジプトを訪問する。これまで中東外交から距離を置いてきた中国だが、両地域の結び付きが深まる中で方針を転換し、中東への関与を強めようとしている。写真は北京で昨年10月撮影(2016年 ロイター/Jason Lee)

中国の張明外務次官は18日、今週の習近平国家主席の中東歴訪を前に記者会見し、中東でバランスの取れた姿勢を維持する方針を示した。

外務次官はサウジアラビアとイランの関係悪化について、中国がどちらか一方に肩入れすることはないと説明。「中国は常にバランスの取れた公正な立場を貫いてきた」とし、「中東が安定しなければ、世界の平和は望めない。ある国や地域が安定を欠けば、発展は不可能だ」と述べた。また「中国は断固として、国ごとの事情に合った発展の道筋を個別に探る国を支援する」と強調した。

<かつては疎遠>

中国は石油資源で中東に依存するにもかかわらず、国連安全保障理事会の常任理事国としては中東外交から距離を置き、他の常任理事国に任せていた。

中国国家主席が前回サウジを訪れたのは2009年の胡錦濤氏で、イラン訪問は02年の江沢民氏までさかのぼる。しかし最近は中東、とりわけシリアへの関与を強めようとしている。

<カギはエネルギー事業>

16日に経済制裁が解除されたイランにとって中国は最大級の石油輸出国で、両国はさまざまな面でつながりが深い。中国の王毅外相は米国とイランが核問題で合意に至る過程にも関与した。

中国のエネルギー企業はサウジ、イランの両国で事業の拡大を目指している。中国は両国からの原油輸入が全体の約4分の1に達する。

中国国有エネルギー大手の中国石油化工(シノペック)0386.HKの幹部によると、習国家主席はサウジと同社の合弁事業であるヤスレフ製油所の操業成功を祝う式典に出席する予定。シノペックは製油所や石化プラント向けの成約拡大を狙っているという。

関係筋によると、中国石油天然ガス(ペトロチャイナ)601857.SSの親会社CNPCも採掘からエンジニアリングまでより網羅的なサービスの提供を目指し、中東事業の再編を進めている。

<「一帯一路」の思惑>

中国国営の新華社通信は17日、シルクロード経済構想「一帯一路」にはイランが鍵になると指摘。インフラ、高速鉄道、天然ガス・石油パイプラインなどさまざまな分野で協力関係が存在するとした。

中国は新疆のイスラム系ウイグル人の活動激化にも懸念を抱いている。中国は一部のウイグル人がシリアやイラクに向かい、現地の武装勢力とともに戦闘に加わっているとみている。

張外務次官は「中国と中東諸国はすべてテロの被害者であり、テロとの戦いで重要な協力関係にある」と述べた。

(Michael Martina and Chen Aizhu記者)

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