[北京 23日 ロイター] - 中国湖北省の裁判所は23日、四川省の企業家、劉漢被告に殺人罪などで死刑判決を言い渡した。弟の劉維被告にも死刑判決が下された。中国中央テレビのミニブログで明らかになった。
習近平国家主席が汚職撲滅運動を開始して以来、民間起業家に対する最も注目度の高い判決となった。
劉漢被告は、太陽光エネルギーや不動産、インフラ関連事業などを手掛ける四川漢龍集団の元主席で、汚職疑惑で失脚した周永康前共産党政治局常務委員の長男、周濱氏とともに事業を展開していたとされる。漢龍集団は以前、豪鉄鉱石探査会社サンダンス・リソーシズ(SDL.AX)の買収をもくろんだが、資金調達が間に合わず実現にはこぎ着けられなかった。
劉漢被告は36人で構成された暴力団のような組織を率い、約20年にわたり殺人、銃の不法所持や取引など数々の犯罪をおかした罪に問われていた。同被告は容疑を否認しており、弁護士からのコメントも今のところ得られていない。暴力団の構成員には懲役11年から終身刑までの刑罰が下された。
香港中文大学のウィリー・ラム氏(中国史・政治)は「習国家主席の就任以来最大の事件の1つであり、国家主席や、撲滅運動の中心人物である王岐山氏は処罰の厳しい前例を作りたいと考えているはずだ」と指摘した。
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