[北京 27日 ロイター] - 中国政府は26日、比較的小規模な都市における超高層ビル建設に関する規制を発表した。自治体の箱もの行政取り締まりの一環。
住宅都市農村建設省によると、人口が300万人以下の都市が高さ150メートル以上のビルを建設する場合は、特別な承認が必要。それより人口が多い都市も高さ250メートル以上のビルの建設は禁止される。500メートルまでとする現行ルールを厳格化した。
新規制に違反する建設計画を承認した当局者は処罰する方針としている。
当局は、高層ビルは土地の有効活用することになると考えているが、地方で実用性や安全性に配慮しないビル建設が進んでいることに懸念を強めている。
今年、深セン市の中心部で地上356メートル、71階建てのビルが繰り返し揺れ、安全性に懸念が生じた。調査の結果、揺れの原因は屋上の高さ50メートルのマストが風で揺れたためと判定。
その後7月には、全国を対象にビルの高さが500メートルまでに制限された。
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