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中国人民銀、短期金利引き上げ 引き締めバイアス強める
2017年2月3日 / 03:15 / 10ヶ月後

中国人民銀、短期金利引き上げ 引き締めバイアス強める

[上海 3日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は3日、定例オペ(公開市場操作)を行う際のリバースレポ金利を10ベーシスポイント(bp)引き上げた。景気が底堅さを増す中、金融引き締めバイアスを一段と鮮明にした。

 2月3日、中国人民銀行(中央銀行、写真)は、常設貸出ファシリティー(SLF)の金利を引き上げた。写真は北京で昨年1月撮影(2017年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

7日物の利率は2.35%とした。引き上げは小幅だが、資本流出と金融システムへのリスクの抑え込みを図る中国当局の姿勢を示す格好となった。

また2人の銀行筋によると、人民銀は常設貸出ファシリティー(SLF)の金利を引き上げた。

SLFの翌日物金利は2.75%から3.1%、1週間物金利は3.25%から3.35%、1カ月物金利は3.6%から3.7%に引き上げられた。関係筋によると、3日から実施。アナリストによれば、SLF金利は銀行間市場で実質的な上限金利となっている。

リバースレポ金利の引き上げについて、大和総研の齋藤尚登首席研究員は、不動産バブルを抑制し人民元の下落を阻止することが狙いとの見方を示した上で、金融政策のシフトの一環として金利水準を微調整したと分析した。

申万宏源証券の首席エコノミストLi Huiyong氏は「世界経済の状況は不安定で中国経済もなお脆弱だ。このためレポ金利の引き上げは主要政策金利の引き上げよりも適切だ。中国経済に再び減速の兆しが見られれば容易に修正できる」と指摘した。

一連の動きを受けて人民銀が金融引き締めに軸足を移しているとの見方が強まるとみられるが、アナリストらは基準貸出・預金金利は当面据え置かれると予想、追加策を講じることになっても段階的になる可能性が高いとみている。

人民銀はSLFと中期貸出ファシリティー(MLF)を活用して、銀行システムの短期・中期流動性を管理。1月にMLF金利を引き上げている。

コメルツ銀行(シンガポール)のアジア新興市場担当シニアエコノミストZhou Hao氏は「(人民銀行が発した)シグナルは非常に明確だ」と述べ、2013年に終了した前回の引き締めサイクルと比べると、今回は的を絞っていると指摘した。

「前回は物価上昇ペースが非常に速かったが、今回はインフレはそれほど問題ではない。また当時は元に上昇圧力がかかっていた」とし「現在の状況は全く異なる。資本が流出していれば既に金融が引き締まっている。そこへ一段の引き締めを行えばダブルパンチだ」と語った。

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