[上海 27日 ロイター] - 調査会社カナリスが27日発表したリポートによると、第3・四半期の中国のスマートフォン出荷は前年比11%減少した。中国経済の減速で個人消費が低迷した。
出荷台数は7000万台。前年同期は7890万台だった。
出荷が増えたのは米アップルのみ。36%増の1130万台だった。アナリストによると、iPhone14Proの需要が好調だった。基本モデルのiPhone14の需要は低迷しているという。
スマートフォン業界は近年、世界的な半導体不足、中国のゼロコロナ政策の経済的な影響、買い替えサイクルの長期化といった課題に直面している。
カナリスのアナリストはリポートで「ベンダーは過去数四半期、需要の急減と高水準の在庫に苦しんでおり、サプライチェーン全体の信頼感が深刻に低下している」と述べた。
第3・四半期の出荷台数トップはvivo(ビボ)で1410万台、市場シェアは20%。上位3位のvivo、OPPO(オッポ)、オナーの出荷は、それぞれ23%減、27%減、16%減だった。
アップルは市場シェア13%で4位。
小米科技(シャオミ)は5位。出荷は17%減少した。
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