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中国統計局3月製造業PMI、50.2で予想以上に改善 人員減は続く

[上海 1日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した3月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2で、2月の49.0から予想以上に改善し、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を9カ月ぶりに上回った。

 4月1日、中国国家統計局が発表した3月PMIは50.2で、2月の49.0から予想以上に改善し、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を上回った。写真は山東省の工場で1日撮影(2016年 ロイター)

市場の予想は49.3で、2月から幾分改善するものの、節目の50には届かないとみていた。

2月の製造業PMIは2011年以来の低水準だったが、一部エコノミストは春節(旧正月)休暇の時期の影響で指数にゆがみが生じた可能性があると指摘していた。

また、このほど発表された1─2月の工業部門企業利益が前年同期比で4.8%増加し、昨年12月まで7カ月連続で続いていた減少からプラス転換。製造業の苦境が底打ちしたのではないかとの期待が強まっていた。

一部アナリストは、不動産市場の回復が加速し、建設活動が活発化したことでセメントやガラス、鉄鋼といった建材の需要が強まったことも今回の改善の背景にあるのではないかと指摘している。

ただ、生産指数が上昇し、国内外ともに新規受注指数が50を上回ったものの、雇用指数は依然として50を大きく下回り、工場の人員削減が進んでいることを示している。

中国ウオッチャーらは経済は引き続き低迷が見込まれるとして、中国政府や中銀による財政出動拡大や利下げの支援が必要だと指摘する。

実際、統計局のPMIよりも小さい規模の企業に焦点を当てた財新/マークイットの3月中国製造業PMIは49.7で、13カ月連続で50を下回っている。とはいえ、悪化の度合いは13カ月中で最も軽微となった。雇用指数は前月とほぼ変わらない水準となっており、29カ月連続で50を下回った。

国家統計局が同時に発表した3月の非製造業PMIは52.7から53.8に上昇した。

*内容を追加します。

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