November 20, 2018 / 5:51 AM / 21 days ago

焦点:M&A活況の中国セクター、のれん償却リスクで大幅下落

[上海 19日 ロイター] - 中国株式市場では19日、娯楽やメディア、ITといったかつて合併・買収(M&A)が活発だったセクターの値下がりがきつくなった。新たな規制や景気減速により、過大な金額で買った資産が大幅な償却を迫られかねないと懸念されているためだ。

 11月19日、中国株式市場では、娯楽やメディア、ITといったかつて合併・買収(M&A)が活発だったセクターの値下がりがきつくなった。江西省の証券会社で10月撮影。提供写真(2018年 ロイター/China Stringer Network)

同国の上場企業のバランスシートにおいて、買収の際に計上したいわゆる「のれん」(買収先企業の純資産を上回った部分)の総額は、一部の推計で約1兆4500億元(2088億7000万ドル)にも上る。

のれんは2013─15年のM&Aブーム時に膨れ上がったが、足元では債務圧縮の取り組みや米中貿易摩擦を背景に景気の勢いが鈍り、規制当局は今後のれんが消失する事態を警告している。

そうした中で先週末、中国証券監督管理委員会(CSRC)がのれんに関する開示規則を厳格化し、上場企業に対して毎年度末に適宜償却の是非を点検するよう指示した。さらに上場企業は、収益力の長期的な低下や競争環境悪化、マクロ経済面のさまざまなリスクといった要素を勘案して、のれんの償却が必要かどうか判断することも求められた。

これを受け19日の取引では、レジャー・娯楽.CSI930654、コンピューター.CSI930651・テクノロジー、メディア・通信などのセクターが軒並み一時1%を超える下落率となり、新興企業向け市場「創業板」も0.6%下がった。逆に優良企業が中心のCSI300指数.CSI300は1.1%上昇している。

ゼン善金融の株式トレーディング責任者ウー・カン氏は「投資家は、M&Aブーム時に買収に積極的だった企業の利益をのれんの償却が目減りさせてしまうことを心配している」と話した。

光大証券のアナリスト、Zhang Xu氏は、景気サイクルが下向きの際には、買収資産が成長目標を達成できなくなる公算が大きく、のれん償却のリスクはぐっと高まると警鐘を鳴らす。

この日3%と目立った下げに見舞われた銘柄の中には、四美伝媒002712.SZ、広聯達科技002410.SZと買収によって巨額ののれんを抱えている企業が含まれている。

のれん償却関連の損失は既に過去数年間で急増してきた。国信証券のデータに基づくと、昨年の非金融企業が計上したこの損失額は358億元で、前年の3倍に達した。

今年の企業利益にもたらす影響はまだはっきりしないものの、専門家によると景気減速局面ではのれん償却の規模はより大きくなりがちだという。

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