July 30, 2018 / 5:34 AM / 21 days ago

アングル:中国株は一段安か、資金流入鈍化や企業業績悪化で

[27日 ロイター] - 中国株を代表する上海総合指数は今月に入って急速に持ち直しているが、年初来ではなお約13%下落し、世界の主要株で最も成績が振るわない。そして外国人の資金流入鈍化や、アナリストの企業業績見通し引き下げが手掛かりになるとすれば、今後さらに値下がりするリスクが大きい。

 7月27日、外国人の資金流入鈍化や、アナリストの企業業績見通し引き下げが手掛かりになるとすれば、中国株は今後さらに値下がりするリスクが大きい。6日北京で撮影(2018年 ロイター/Jason Lee)

香港取引所の直近データに基づくと、株式の相互接続取引を通じて香港から中国本土に流入した外国人投資家の資金は7月初めからの3週間で151億元にとどまり、7月全体では差し引きで2カ月連続流入額が減少する流れとなっている。

MSCIが6月から新興国株指数に中国A株を採用したことを受け、もっと多くの資金が流入するとの期待が広がっていた。資金流入鈍化の動きからは、中国政府が財政支出や金融緩和で市場を支えようとしているにもかかわらず、投資家が中国株購入をためらっている様子がうかがえる。背景には中国の経済成長が鈍化し、米国との貿易摩擦激化に直面しているという事情がある。

一方こうした状況を受け、アナリストは過去1カ月で向こう4四半期の中国企業の業績見通しを下方修正してきた。

米中両国は既に340億ドル相当の輸入品に関税をかけあっている。さらにトランプ米大統領は、5000億ドル相当という中国からの全輸入品に関税を課す用意があるとも発言した。

中国の工業と素材セクターは収入に占める輸出の割合が多く、米国の関税で真っ先に打撃を受けることになる。このためトランプ氏が鉄鋼・アルミニウムの関税を引き上げた3月以降、両セクターの株価は急落してしまった。

中国経済に逆風が吹く中で、全般的なドル高と中国政府の金融緩和寄りの姿勢が相まって人民元は1年余りぶりの安値で推移している。

米連邦準備理事会(FRB)は年内に追加利上げに動く見込みである半面、中国は今年に入ってもう2回も銀行準備率を引き下げ、公開市場操作で流動性を供給するとともに、財政を積極的に活用する意向も表明。アナリストの見立てでは、この両国の政策の方向性の違いが、人民元を一段と押し下げることになる。

人民元安は輸出業者にプラス効果をもたらす一方、ドル建て債務を抱える企業の利払い負担を増大させてしまう。

ダイワ・キャピタル・マーケッツのアジア(除く日本)担当チーフエコノミスト、ケビン・ライ氏はリポートで「もっと人民元が下がれば市場に動揺をもたらす公算が大きい。ドル建て債務の借り手の返済がより困難になるからだ」と指摘した。

これまでの例を見ると、人民元が下落する局年では中国株と人民元の値動きは相関性が高まる。

(Patturaja Murugaboopathy、Gaurav Dogra記者)

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