[北京 23日 ロイター] - 中国財政省は、来年1月1日から850品目以上の輸入関税を引き下げると表明した。冷凍豚肉、冷凍アボカドなどが対象になる。
同省は来年7月1日から一部の情報技術(IT)製品の輸入関税を引き下げる方針も示した。
ウェブサイトに掲載した声明で明らかにした。
米中貿易摩擦などを背景に景気が減速する中、輸入の拡大を図る。
来年は、最恵国税率を下回る暫定税率を850品目以上に適用する。今年は706品目に暫定税率が適用されていた。
冷凍豚肉の関税率は最恵国税率の12%から8%に引き下げる。
冷凍アボガドの関税率は最恵国税率の30%から7%に引き下げる。
ぜんそく、糖尿病治療薬の関税はゼロとする。一部の木材・紙製品の関税率も引き下げる。
マルチコンポーネント半導体の輸入関税はゼロとする。
同省は、7月1日から一部のIT製品の最恵国税率を引き下げる方針も示した。
財政省は、今回の関税変更について「相対的に国内で不足している商品や日常的に消費される海外の特産品の輸入を増やすこと」が狙いだと説明。
ハイテク開発を支援するため、フェロニオビウムの暫定税率を来年1%からゼロに引き下げることも明らかにした。フェロニオビウムは、パイプライン、乗用車、トラック向けのステンレス鋼や高強度低合金鋼の添加物として利用される。
*内容を追加して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」