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中国貿易統計、輸出が大幅減少:識者はこうみる
March 8, 2016 / 4:06 AM / in 2 years

中国貿易統計、輸出が大幅減少:識者はこうみる

[東京 8日 ロイター] - 中国税関総署が公表したデータによると、2月の輸出はドル建てで前年同月比25.4%減、輸入は13.8%減だった。輸出は2009年5月以降で最大の落ち込みとなった。市場関係者のコメントは以下の通り。

 3月8日、中国税関総署が公表したデータによると、2月の輸出はドル建てで前年同月比25.4%減、輸入は13.8%減だった。写真は山東省で昨年9月撮影(2016年 ロイター)

<キャピタル・セキュリティーズ(北京)のエコノミスト、 WANG JIANHUI氏>

2月の貿易統計が1月より悪化したのは事実だ。ただ、中国経済が悪化しているということではなく、季節性の影響だ。

第1に、2月の半分は春節の休暇でビジネスがストップしたことが挙げられる。また、中国の主要貿易相手国も2月は貿易統計の内容が悪かった。

今回の統計は市場にとってショックな内容だったが、経済の鈍化を示すものではないことをじきに理解するだろう。ただ、それには時間が必要だ。

われわれが通常不安視するのは、貿易統計が3カ月連続で悪化した場合や、5月や10月といった通常の月に悪化した場合だ。

<国都証券(北京)のアナリスト、肖世俊氏>

2月の貿易統計は非常に悪い内容で、人民元に対し下方圧力となるだろう。

ただ、最近ドルは世界の市場でさえない動きを見せており、中国人民銀行(中央銀行)が相対的に元を安定的に維持しようとしていることもあって、元が短期的に急落する可能性は低い。

中期的な不透明感はいっそう強い。

<アジアコメルツ銀行AG(シンガポール)のシニアエコノミスト、ZHOU HAO氏>

1─2月の北アジアの貿易データが特に失望を誘う数字だったことから、この地域の通貨は下押し圧力にさらされるだろう。

輸出は2009年5月以降で最大の落ち込みとなったが、これは、過度に強い人民元相場が対外セクターの障害となっていることを示唆している。

一方、輸入が大幅に減少したことから、政府がコモディティー需要を底上げする刺激策を打ち出すとの期待は打ち砕かれた。これを踏まえると、最近の鉄鉱石を中心としたコモディティー価格の上昇は短期に終わるだろう。

2月の貿易黒字は前月の633億ドルから326億ドルに縮小した。通常、さえない貿易統計は、一段の人民元安が不可避であることを示唆している。

人民銀行は、今後も外貨準備を取り崩して人民元相場の安定や金融システム防衛を続けることが可能だが、一方で、中国の貿易競争力はいずれ損なわれることになる。

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