April 23, 2018 / 6:33 AM / 3 months ago

焦点:焦る中国、半導体開発を加速 対米貿易摩擦重く

[北京 20日 ロイター] - 中国が国内半導体産業の発展を加速させる構えだ。半導体の国産化はかねての重要目標にもかかわらず進展が遅く、米中貿易摩擦を背景に、米国との差を縮めることが喫緊の課題に浮上してきた。

4月20日、中国が国内半導体産業の発展を加速させる構えだ。写真は半導体を埋め込む研究者。北京で2016年2月撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

関係筋2人によると、海外半導体企業の買収が最近相次いで阻止されたこともあり、中国の高官は焦りの色を濃くしている。

ロイターは19日、米国との貿易摩擦の高まりに対応し、中国政府高官らがこの週に半導体市場発展の加速化について協議したと報じた。

中国は製造業発展の道程を示す「メード・イン・チャイナ2025」で半導体開発を柱の1つに据え、25年までに国内で使う半導体の40%以上を国産とする目標を掲げている。

しかし業界筋によると、中国の半導体メーカーは目標の達成に苦心している。

中国政府系投資ファンドは半導体試験装置を手掛ける米エクセラ(XCRA.O)の買収を計画したが、対米外国投資委員会(CFIUS)が2月に阻止。昨年は中国ファンドによる米半導体メーカー、ラティス・セミコンダクター(LSCC.O)の買収も米政府により阻止された。

あるサプライヤーは「以前は、技術開発は容易、あるいは海外から入手できると考えられていたが、そうではないことが分かった」と語る。

米政府が先週、米企業による中国通信機器大手の中興通訊(ZTE(000063.SZ))への製品販売禁止を打ち出したことで、半導体開発の遅れはさらに鮮明な問題となった。

中国の半導体サプライヤー、業界団体、投資家、アナリストらへの取材によると、中国は半導体開発にハッパをかけ、多額の資金を注ぎ込んできたにもかかわらず、最先端半導体である集積回路の開発で後れを取っている。より下位の半導体開発の方が進んでいるという。

関係筋2人によると、政府指導部は対米貿易摩擦を懸念し、国産半導体の研究開発費をさらに増やすことを検討している。半導体産業に特化した「国家集成電路産業投資基金」は、先月調達した推計320億ドルの約4分の1を集積回路の設計に投資する方針だ。

しかし、数十年をかけて複雑な技術を発展させてきた先進諸国に短期間で追い付くのは容易ではない。

中国企業は海外競合社からのエンジニアの引き抜きにも多額の投資を行っている。

中国の半導体産業で働いている韓国の半導体エンジニアは「エンジニアが中国で働けば、韓国や台湾で働く場合の5倍の給与がもらえることも珍しくない」と明かす。ボーナスも多く、他のエンジニアを紹介すれば多額の奨励金がもらえるという。

ただ、ハイテク・コンサルタント会社トレンドフォースの調査ディレクター、ジェター・テオ氏によると、中国は積極的に人材を集めてきたものの、他国と本当に勝負するためには70万人の半導体専門家が必要で、実際の人数はその半分に届いていない。

(Cate Cadell記者)

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