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新興国ファンドで「中国外し」、リスク意識する投資家ニーズに対応

[香港/上海 31日 ロイター] - 資産運用会社が、中国を除外した新興国・アジア投資商品を開発、販売している。中国の政策や地政学面のリスクの高まりを警戒する世界の投資家から、中国エクスポージャーを抱えない戦略への需要が高まっているという。

10月31日、 資産運用会社が、中国を除外した新興国・アジア投資商品を開発、販売している。香港の株価ボード前で2016年6月撮影(2022年 ロイター/Bobby Yip)

多くのファンドがベンチマークとするMSCIエマージング・マーケット・インデックスは、中国株が31%のウエートを占める。

中国株は、当局のハイテクセクターへの締め付け、不動産危機、米中関係緊張を背景にここ2年低迷し、新興国市場に投資するファンドの成績も停滞。世界の投資家の間で「中国離れ」が起きている。

関係者によると、アジア投資を専門とし、140億ドル以上を運用する米国の資産運用会社マシューズ・アジアは、中国を除くアジア投資の新商品を最近ローンチした。

ファンド業界の関係者によると、こうしたアプローチは定着しつつある。

香港の政府系証券会社、海通国際証券が先週出したメモによると、ロングオンリー戦略の米投資顧問2社も同様の商品を提供し始めたという。外国人投資家が米中間の地政学的緊張の高まり、それが台湾に与える影響、半導体など米の中国への制裁措置を不安視しているとメモは指摘した。

ファンド調査会社モーニングスターは、今年新たに設定された中国以外の新興国市場株式に投資する投資信託や上場投資信託(ETF)9本をカバーしている。

直近に設定されたものには、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント、ウィズダムツリー・インベストメンツ、RBCグローバル・アセット・マネジメントのファンドなどがある。Abrdnとインベスコは既存ファンドを中国アセットを外した商品に組成し直した。

英資産運用会社オーブリー・キャピタル・マネジメントのポートフォリオ・マネジャー、ロブ・ブリューイス氏は、ここ1年、米国の投資家から新興国市場ポートフォリオから中国を外すよう求める声が高まっていたとした上で「今月に入り、英国の投資家からも要請が出始めている」と語った。

オーブリーが中国を新興国市場戦略から外すとしたら、その穴埋めはインドが相当部分を占め、残りはベトナム、ブラジル、メキシコなどに分散させることになるだろうと述べた。

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