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中国新疆で「深刻な人権侵害」、人道に対する犯罪も 国連が報告書

[31日 ロイター] - 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は31日、中国の新疆ウイグル自治区に関する報告書を公表し、少数民族ウイグル族などに対する恣意的で差別的な身柄拘束は人道に対する犯罪に相当する可能性があると指摘した。

中国政府がテロ対策や「過激派」対策として、新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害を行っているとした。

バチェレ国連人権高等弁務官はこの日、4年の任期を終えて退任。その直前に報告書を公表した。5月の新疆ウイグル自治区訪問時には中国に対して弱腰との批判を浴びていた。

報告書は「ウイグル族やイスラム教徒をはじめとする他のグループに対する恣意的で差別的な拘束の度合いは、国際犯罪、特に人道に対する犯罪に当たる可能性がある」とした。

バチェレ氏は中国政府に対し、訓練施設や刑務所、収容施設で拘束されている全ての人の解放に向けた措置を速やかに取るよう勧告した。

報告書は「2017年以降、家族計画政策の強制的な執行を通じて生殖権が侵害されていることを示す信頼できる兆候がある」とも指摘。

その上で、政府のデータが不足しているため、こうした政策の現在の執行状況や関連する生殖権侵害の全容について結論を出すのは困難とした。

人権団体は中国が新疆に約1000万人いるとされるウイグル族に対し収容所での強制労働など虐待を行っていると主張。米政府は「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と非難しているが、中国はこうした見方を強く否定している。

中国の張軍国連大使はこれに先立ち、中国政府は繰り返し反対を表明してきたとし、バチェレ氏は中国の内政に干渉すべきでないと反発。

「新疆問題と呼ばれるものは政治的動機に基づき完全にでっち上げられたうそであり、その目的は間違いなく中国の安定を損ない発展を妨げることだと誰もが知っている」と記者団に述べた。

報告書の公表を受け、中国のジュネーブ代表部報道官は声明で、報告書は中国に非があることを前提とし、偽情報に基づいており、米国、西側諸国、反中国勢力が計画した茶番劇だと指摘した。

在外ウイグル族組織「世界ウイグル会議」のDilxat Raxit氏は報告書について、残虐行為の確かな証拠を確認したが「ジェノサイドと見なさなかったのは遺憾だ」と述べた。

ロイターは7月、中国の書簡を基に、同国がバチェレ氏に報告書を公表しないよう求めたと報じた。同氏は書簡を受け取ったことを先週に認めた上で、OHCHRはそうした圧力には応じないとしていた。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)のケネス・ロス氏は、バチェレ氏退任直前の報告書公表はその重要性を矮小化させるとし、「同氏があきらめて何もせず、報告書をゴミ箱に捨てて立ち去るということだ」と批判した。

HRWはそれでも報告書は画期的だと評価した。

*動画を付けて再送します。

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