May 9, 2019 / 3:29 AM / 7 months ago

中国4月新規元建て融資、1.02兆元に減少 中銀は追加緩和の公算

[北京 9日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が発表した4月の新規人民元建て融資は1兆0200億元(1501億6000万ドル)と、3月の1兆6900億元を下回った。

 5月9日、中国人民銀行(中央銀行)が発表した4月の新規人民元建て融資は1兆0200億元(1501億6000万ドル)と、3月の1兆6900億元を下回った。写真は人民元紙幣。北京で2013年11月撮影(2019年 ロイター/Jason Lee)

ロイターがまとめた市場予想の1兆2000億元も下回った。

4月のマネーサプライM2伸び率は前年比8.5%。市場予想と一致したが、3月の8.6%をやや下回った。

4月末時点の人民元建て融資残高は前年比13.5%増。アナリスト予想は13.6%増、3月は13.7%増だった。

4月末時点の社会融資総量残高は前年比10.4%増の209兆6800億元(30兆8700億ドル)。3月は10.7%だった。

社会融資総量には、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行など、通常の銀行融資以外の簿外の与信も含まれている。

4月の社会融資総量は1兆3600億元。3月は2兆8600億元、ロイターがまとめた市場予想は1兆7000億元だった。

各国の投資家は、中国当局が今後どの程度、追加の景気支援を行うかに注目している。

関係筋が先月末ロイターに明らかにしたところによると、3月の経済指標が予想よりも良い数字だったことから、人民銀行は預金準備率の引き下げに動く前に、経済状況を見極めるためしばらく様子をみる可能性が高い。

4月の暫定的な経済指標は成長鈍化を示しているものの、中国経済の見通しはこのところ改善している。

ただ、アナリストは、中国経済はまだ危機を脱しておらず、中国の劉鶴副首相が訪米中に通商協議で米国と合意できる可能性は低下していると指摘。そのため当局者は今後、より迅速で強力な措置を講じる可能性がある。

債務が高水準で推移するなか、当局は急速な信用拡大への警戒感を重ねて示している。

人民銀行はここ1年で預金準備率を5度引き下げ、さまざまな方法で短期金利を低めに誘導してきたが、かつてのようには主要政策金利を引き下げていない。

<人民銀行、追加緩和の公算>

アナリストの間では、米中貿易摩擦を背景に、人民銀行が今後さらに緩和措置を打ち出すとの見方が浮上している。

ノムラは、4月の銀行融資が比較的少なかったことについて、最近の明るい経済指標や債務急増への懸念を背景に、人民銀行が政策を微調整していると分析。

ただ「米中貿易摩擦が突然エスカレートしたことや、最近の株価急落を受けて、当局が信頼感と成長の安定に向け、一段の緩和措置を導入する可能性がある」との見方を示した。

キャピタル・エコノミクスのジュリアン・エバンス・プリチャード氏は、信用の伸びが鈍化したことについて「信用を急ピッチに拡大して経済成長を下支えするには、金融政策の一段の緩和が必要だ」と述べた。

今回の与信統計は、米中貿易交渉の再開を前に、予想より早く公表された。通常、同統計は毎月10─15日に発表される。

この日発表となった4月の中国の消費者物価指数(CPI)上昇率は6カ月ぶりの高水準となったが、アナリストは上昇分の多くが豚肉の値上がりによるものであり、貿易摩擦の影響を相殺する上で一段の緩和が必要なら、緩和を妨げる要因にはならないだろうと指摘している。

アナリストの間では、預金準備率の引き下げが続くとの見方が多い。

*内容を追加しました。

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