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EXCLUSIVE-中国金融機関、人民元相場の予測公表を停止 当局の圧力で

[シンガポール 15日 ロイター] - 中国の証券会社や銀行が調査リポートで具体的な為替予測を示すことをやめたり、アクセスを制限したりしていることが分かった。金融セクターが規制当局による投機の取り締まりに一段と敏感になっていることが浮き彫りになった。

中国では、当局がコモディティー(商品)価格の公表を禁止したほか、株式市場に関する予測も控えるよう求められている。

為替予測の公表を一般的な内容に限定することによる市場への影響は明らかでない。外国金融機関が引き続き詳しい予測を公表しているほか、銀行や証券会社の顧客は非公表の予測を個別に入手することもできる。企業にとって金融機関の為替予測は為替のエクスポージャーを管理する上で有益なツールになっている。

複数の銀行や証券会社の関係者によると、具体的な予測の公表を控える傾向はここ数カ月で広がったという。

ロイターが中国のブローカー4社による数カ月分のリポートを分析したところ、以前は詳細に書かれていたドル/人民元相場に関する予測が現在では消えているか、もしくは曖昧になっていることが分かった。具体的な予測はレンジや曖昧な表現に置き換わっている。いずれのブローカーもこの変化について質問に回答していない。

銀行トレーダー2人は、こうした傾向は中国人民銀行(中央銀行)とその外為部門による圧力を受けたものだと話した。

ある国有銀行のトレーダーは匿名を条件に、「数カ月前に人民元がセンシティブな水準に達した際、人民銀と中国外貨取引センター(CFETS)はトレーダーに、市場の期待を誘導するような予測公表をしないよう繰り返し求めた」と述べた。

人民銀と中国国家外貨管理局(SAFE)は問い合わせに返答していない。

別のトレーダーは、SAFEの潘功勝局長が6月、人民元相場は上下に大きく動くことが通常の状態になるとし、企業は「リスクに中立的」なポジションを取るべきと述べたことに言及。人民元の上昇・下落の予測を控えているのは同局長の発言に沿ったものだと語った。

上海のリスク管理コンサルティング会社D─Unionの創業者、Liu Wencai氏は、公表される調査リポートが少なくなることによってコンセンサスが形成されにくくなり、企業の相場観に相違が生まれる可能性があると指摘。

「規制当局は企業がコンセンサスを形成し、人民銀のカウンターパーティーになるのを回避したいと考えている」と述べた。

中国企業のドル建て預金は8月末時点で9997億ドルに上り、これが人民元に突然交換されれば、為替相場に大きな影響が及ぶ。

中国国外在勤の外国銀行のアナリストは「(中国)当局は為替のコントロールを緩めたように見えて、実際にはこれまで以上にきつく管理し、(急激な)上昇も下落も容認していない」と語った。

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