February 15, 2019 / 8:47 AM / in a month

中国の1月新規人民元建て融資は過去最高の3.23兆元、予想上回る

[北京 15日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が15日公表した1月の新規人民元建て融資は3兆2300億元(約4768億7000万ドル)で、過去最高を記録した。ロイターがまとめたアナリスト予想の2兆8000億元を大幅に上回った。昨年12月は1兆0800億元だった。

 2月15日、中国人民銀行(中央銀行)が15日公表した1月の新規人民元建て融資は3兆2300億元(約4768億7000万ドル)で、過去最高を記録した。写真は2017年5月撮影(2019年 ロイター/Thomas White)

中国の銀行は、優良顧客と市場シェアを獲得するため、年初に融資を増やす傾向があるが、規制当局は銀行に対し、特に中小企業向けの融資を増やすよう促してきた。

これまでの最高記録は2018年1月の2兆9000億元だった。

キャピタル・エコノミクスの中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンス・プリチャード氏は「単月の数字を過度に重視するつもりはないが、金融緩和に対応して信用の伸びが底を打ち始めた可能性がる」と指摘。

「融資の回復が今後数カ月持続すれば、今年下半期の(中国経済の)成長安定という我々の予測と一致するだろう」とし、新規の融資が実際の事業活動につながるまで通常6─9カ月かかるとの見方を示した。

融資の内訳では、法人向け融資が急増した。

人民銀行のデータを基にロイターが算出したところによると、1月の法人向け融資は2兆5800億元、昨年12月は4733億元だった。

家計向け融資は9898億元、昨年12月は4504億元だった。

1月の新規融資の80%は法人向け融資が占めた。昨年12月の同比率は44%だった。

OCBC銀行(シンガポール)の中国担当エコノミスト、トミー・シェ氏は「1月の信用統計は非常に明るい内容だった。金融緩和、積極財政、行政指導などあらゆる緩和措置が効果を発揮しつつある」と述べた。

マネーサプライM2伸び率は前年同月比8.4%。伸び率は予想の8.2%、昨年12月の8.1%をいずれも上回った。

1月末時点の人民元建て融資残高は前年比13.4%増加した。予想の13.1%増を上回ったが、昨年12月末時点の13.5%増からは伸びが鈍化した。

1月の社会融資総量は4兆6400億元(6850億1000万ドル)と、過去最高。

ロイターがまとめた市場予想の3兆2500億元を大幅に上回った。昨年12月の実績は1兆5900億元だった。

信用の伸びが低迷しているとの市場の懸念が一部後退するとみられる。

社会融資総量には、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行など、通常の銀行融資以外の簿外の与信も含まれている。

人民銀行は、社会融資総量の算出方法を修正し、金融機関の資産担保証券や融資の償却も社会融資総量に加えている。昨年9月以降は、地方政府の特別債発行も算出対象となっている。

社会融資総量は資金調達の動向を示す指標として利用されており、中国で広く行われているシャドーバンキング(影の銀行)の動向を見極める手掛かりにもなる。

1月末時点の社会融資総量残高は前年同月比10.4%増の205兆0800億元(30兆2800億ドル)だった。

シャドーバンキングの一般的な形態である信託貸出、委託貸出、未割引の銀行引受手形は、合計で1月に3432億元増えた。昨年1年間では2兆9300億元減少していた。

OCBCのシェ氏は「信託ファイナンスがプラスになった。中国がこうした妥当な形のシャドーバンキング活動を支援するため、規制を緩める可能性がある」と述べた。

*内容を追加しました。

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