[5日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)を運営するサークル・インターネット・ファイナンシャルは5日、特別買収目的会社(SPAC)であるコンコード・アクイジションと合意した90億ドルの合併計画を白紙撤回すると発表した。
サークル・インターネットは、仮想通貨の一種でドルなどの法定通貨に価値を連動させる「ステーブルコイン」のUSDCの主要な運営業者。コンコードは英銀大手バークレイズのトップを務めたボブ・ダイヤモンド氏が支えるSPAC。両社は2月に当初の合意を一部修正していた。
サークル・インターネットのジェレミー・アライア最高経営責任者(CEO)は「提案された案件の期限切れに失望しているが、上場企業になることは今後も、信頼と透明性を高めるという当社の中核的な戦略の一部であり、その重要性はかつてないほど高まっている」と述べた。
金融市場の混乱でリスクの高い投資に対して弱気なムードが広がっており、今回の案件撤回でSPACと仮想通貨に対する熱気が冷えつつあることが浮き彫りになった。
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