[ウィーン 9日 ロイター] - エコノミスト誌の調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)がまとめた2021年の「世界で最も住みやすい都市」ランキングは、オークランド(ニュージーランド)が初めて1位となった。
2018年からトップを守ってきたウィーン(オーストリア)はトップ10から外れ、12位となった。
島国のニュージーランドはロックダウン(都市封鎖)対策で新型コロナウイルスの感染を抑えたことが評価された。EIUは「ニュージーランドの厳しいロックダウンにより社会が再開され、オークランドやウェリントン(4位)などの市民は感染拡大以前に近い生活を楽しめた」と指摘した。
日本からは2位に大阪、4位タイに東京が入った。また、オーストラリアからはアデレード(3位)、パース(6位)、メルボルン(8位)、ブリスベン(10位)が入る一方、欧州はスイスのチューリヒ(7位)とジュネーブ(8位タイ)しかトップ10入りしなかった。
EIUは「世界中の都市は新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前に比べ、住みやすさが大幅に低下し、欧州などが特に大きな打撃を受けている」と指摘した。
EIUは世界の140都市を対象に、「安定性」「文化・環境」、「医療」「インフラ」「教育」の5項目を基に「住みやすさ」を数値化している。昨年はランキング発表が中止された。
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