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米シティ、第4四半期の利益は予想下回る 引当金増額などで

米金融大手シティグループが13日発表した第4・四半期(12月31日まで)決算は、利益が21%減少し予想を下回った。2020年10月撮影(2023年 ロイター/Nick Zieminski)

[13日 ロイター] - 米金融大手シティグループが13日発表した第4・四半期(12月31日まで)決算は、利益が21%減少し予想を下回った。先行きの経済悪化に備えるため引当金を積み増したほか、取引件数の急減により投資銀行部門の収入が減少した。

調整後の1株当たり利益は1.10ドル。リフィニティブがまとめた市場予想の1.14ドルに及ばなかった。

景気後退の可能性を懸念し、第4・四半期に6億4000万ドルの引当金を積み増した。前年は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に関連する融資損失は実現せず、引当金から13億7000万ドルを戻し入れていた。

マーク・メイソン最高財務責任者(CFO)はメディアとの電話会議で「基本シナリオでは、依然として2023年後半の小幅な景気後退を見込んでいる」としながらも、消費者と企業のバランスシートは健全で、コアインフレは高止まりするとの見通しを示した。

米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めで貸出金利が上昇し、純金利収入(NII)は61%急増した。

一方、FRBの積極的利上げに加え、ウクライナ戦争や経済の不確実性の増大により金融市場が混乱し、ディールメーキングの動きが鈍化。このため投資銀行業務の収益は58%減少した。

また市場のボラティリティーが高まったことで、市場部門の収益は6%増の180億ドルとなった。

メイソンCFOは、全体としては採用を維持しているが、複数の分野で人員増を抑制していると明らかにした。

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