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北極海で海洋ごみ増加、温暖化で船舶航行が急増

 米海洋大気局(NOAA)は14日、2021年版の「北極レポートカード」を公表し、北極圏の海洋ごみについて警告を発した。アラスカ州バローで2018年10月撮影(2021年 ロイター/YERETH ROSEN)

[アンカレジ(米アラスカ州) 14日 ロイター] - 米海洋大気局(NOAA)は14日、2021年版の「北極レポートカード」を公表し、北極圏の海洋ごみについて警告を発した。

北極海では世界の他地域の2倍の速さで温暖化が進み、長らく海を覆っていた海氷が消滅して新たな航路も開かれつつある。こうした中、北極海に浮かぶごみやベーリング海峡の海岸に打ち上げられたごみが昨年以降確認されている。

報告書の編集に関わったアラスカ気候評価政策センターのリック・トーマン氏は、気候変動がこうしたごみ廃棄の要因だと指摘。NOAAによると、ベーリング海峡のごみは識別可能な中ではロシア語が記されたものが最も多いという。

シベリア沿岸の北極海では、漁船、貨物船、軍用船の航行が2016─19年に58%急増。専門家によると、世界の気温上昇が続けば、交通量はさらに増えるという。

また、船舶の往来で騒音も増え、音に頼って活動する海洋哺乳類にとって問題になるとトーマン氏は指摘した。

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