[シンガポール 20日 ロイター] - 気候リスクを専門に手掛けるXDIが20日公表した調査・研究データによると、中国は気候変動に最も脆弱な世界20地域のうち16地域を占め、世界で最も重要な製造拠点の一部が水位上昇や異常気象リスクにさらされている。
世界2600以上の地域を対象に、2050年までに気温上昇がもたらす経済的なダメージを評価。調査は気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が作成したシナリオに基づき、今世紀末までに気温が摂氏3度上昇することを前提にしている。
それによると、中国GDP(国内総生産)の1割を占める沿岸部の江蘇省が世界で最も脆弱な地域とされ、隣接する山東省、主要な鉄鋼生産拠点である河北省が続いた。洪水に見舞われやすい中部の河南省が4番目となった。
中国以外の地域で最も順位が高かったのは米フロリダ州の10位で、カリフォルニアが19位、ニューヨークが46位だった。また、インドは9地域が上位50に入った。
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