[マドリード 2日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は2日、ECBが気候変動リスクの開示条件を社債購入や融資向け担保受け入れの基準に加える可能性があるという考えを示した。
世界の中央銀行は気候変動対策で果たすべき役割について検討しており、ECBのラガルド総裁も金融政策に気候対策を取り入れる意向。
デコス総裁は省庁主催のパネルで、社債購入や担保の受け入れについて、対象企業が気候変動への取り組みで役立つ情報を公開するルールを満たすということを条件にできると述べた。
5年前から実施され、現在数千億ユーロ規模に上るECBの社債購入プログラムでは、市場の中立性が原則とされ、発行残高に応じて社債購入が行われてきた。
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