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CO2排出、各国報告より多い可能性 米排出量相当も=研究

[ワシントン 26日 ロイター] - 地球温暖化問題を巡り、各国が報告する温室効果ガスの排出量と独立したモデルの算出量との間に、米国の年間排出量に匹敵する約55億トンもの差があるとする研究報告が26日、公表された。

月刊誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ」に掲載された研究によると、このような差は2015年の「パリ協定」に基づく各国の報告で用いられている科学的手法と国際的なモデルの手法に違いがあることが原因だという。

執筆者の欧州委員会共同研究センターの科学担当官、ジャコモ・グラッシ氏は「モデルが示す数字と各国の報告が異なれば、各国の取り組みの進展を評価することはより困難になる。この問題に対処するには、これらの推計値を比較する方法を見つける必要がある」と述べた。

いくつかの国は、排出削減量の調整が必要になる可能性がある。例えば、米国などが採用するモデルでは、独立したモデルが示すよりも二酸化炭素(CO2)を吸収する管理森林地が多い。国別推定値に基づく世界の管理森林地は独立モデルより約30億ヘクタール多かった。

国独自のモデルはより柔軟に定義でき、一部の国が独自のモデルに基づき管理された森林が大量の排出量を吸収していると主張し、自動車や家庭、工場からの排出量削減に適切に取り組まない恐れがある。

クラーク大学の森林の専門家、クリストファー・ウィリアムズ氏は、この研究について、ワシントン・ポスト紙に「自然の二酸化炭素を吸収してくれる自然があるのは幸運だ。しかし、それは自然からの無料の恵みであって、われわれが気候変動との戦いの成果と主張することはできない」と語った。

バイデン米政権は、11月にスコットランドで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に向けて、各国に温室効果ガス排出量削減の野心的な目標策定を求めている。

研究報告は、国単位の調整にはさらなる作業が必要とした上で「これまで比較できない指標を用いていた国は、いずれ目標を修正する必要があるだろう」と指摘した。

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