[プラハ/ブリュッセル 13日 ロイター] - チェコやドイツなど欧州連合(EU)加盟8カ国の運輸相は13日、欧州委員会が提案した次期排ガス規制「ユーロ7」の修正要求について協議した。
2カ国以外で協議に参加したのはイタリア、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア。ユーロ7は窒素酸化物など有害物質の排出を厳しく制限する内容で、年内に協議が始まる。
EUはユーロ7について、健康面の恩恵がコストを遥かに上回ると主張。しかしチェコなどの国々は産業を圧迫すると提案に反対している。反対派の多くは国内に大規模な自動車産業を抱える。
EU当局者によると、8カ国の運輸相はユーロ7の「非現実的な」期限や、目標達成ための設備面の問題について協議したという。
チェコのクプカ運輸相はストラスブールで開かれた会議後の電話インタビューで、「われわれの取り組みはユーロ7に関して、いくつかの条件を真に現実的で達成可能にするものだ」と説明。「欧州をよりカーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)に近づけようと本気で考えるのなら、技術面で現実的な対策を導入することになる」と述べた。
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