[ロンドン 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)は気候変動対策として金融セクター向けの幅広い措置を検討している。欧州委員会の戦略文書に目を通した複数の関係筋がロイターに明らかにした。
「持続可能な経済へのファイナンシング移行」と題したこの文書には、投資の「グリーンウォッシング(環境に配慮しているように装うこと)」撲滅、銀行向けの気候変動目標設定、低炭素ブロックチェーン(分散型台帳)プロジェクト促進といった複数の措置が盛り込まれているという。
関係筋は、欧州委員会は持続可能な社会への金融セクターの貢献手法を改善する必要があることがより明確になったためさらなる行動が必要と考えている、と説明した。
EU各国は、資産運用会社や年金基金、銀行、保険会社を対象とするEUの気候変動目標の達成に向け、国内金融市場の貢献手法を評価するよう求められることになる。
関係筋によると、EU金融市場の移行に関する総合的な報告書は2023年末までに公表される。
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